LP制作会社のおすすめはどう選ぶ?依頼範囲と費用の見方を解説

LP制作会社のおすすめに関するイラスト

LP制作会社のおすすめを選ぶときは、会社名やデザインの見栄えより先に「目的・依頼範囲・公開後の改善体制」の3点を決めることが近道です。LPは公開してからが本番なので、制作だけでなく改善まで見据えた会社かどうかが成果を分けます。

LP(ランディングページ)は、広告や検索から訪れた人に問い合わせや購入といった1つの行動を促すための縦長のページです。会社案内のようなコーポレートサイトと違い、1ページで説得して行動までつなげる設計が求められます。

そのため、LP制作会社の比較では「どこが安いか」「どこが有名か」だけでは判断できません。同じ「LP制作」でも、構成案づくりから広告運用まで含む会社と、デザインとコーディングだけを請け負う会社があり、見積もりの金額が同じでも中身が違うからです。

この記事では、特定の会社を順位づけするのではなく、自社に合うLP制作会社を自分で見極めるための判断軸を整理します。会社のタイプ、依頼範囲ごとの費用の見方、見積もりで確認する質問、依頼前に自社で用意することまでを、SEO・マーケティング支援の現場目線でまとめました。

この記事でわかること

  • LP制作会社を選ぶ前に決めておく3つのこと
  • LP制作会社のタイプ別の特徴と向いているケース
  • LP制作会社を選ぶ7つのチェックポイント
  • 依頼範囲ごとの費用の見方と、見積もりで確認する質問
  • 表示速度や表現規制など、制作会社に任せきりにしないポイント
  • 依頼前に自社で用意すること、失敗しやすいパターン

LP制作会社のおすすめを探す前に決める3つのこと

LP制作会社を探す前に、LPで達成したい目的、制作会社に任せる範囲、使える予算の3つを決めておくと、比べる軸がぶれません。

  1. 目的:問い合わせ獲得、資料請求、商品購入、イベント申し込みなど、LPで取ってほしい行動を1つに絞ります。
  2. 依頼範囲:構成案やライティングまで任せるのか、デザインとコーディングだけ頼むのか、広告運用や公開後の改善まで含めるのかを決めます。
  3. 予算:制作費だけでなく、公開後の改善や広告費も含めた総額で考えます。

この3つが曖昧なまま問い合わせると、制作会社ごとに提案の前提がばらばらになり、見積もりを横並びで比べられなくなります。LPは「1ページで1つの行動」を目的にするため、目的を複数並べるほどページの訴求がぼやけます。

LP制作会社のタイプ別の特徴と向いているケース

LP制作会社は、Web制作会社、広告代理店、LP専門会社、フリーランスの大きく4タイプに分けられ、得意な領域が異なります。

下の表は、一般的な傾向を当サイトが独自に整理したものです。個々の会社には例外があるため、候補の会社については実績と対応範囲を必ず個別に確認してください。

タイプ 得意な領域 向いているケース 確認したい点
Web制作会社 デザイン、コーディング、サイト全体との統一感 自社サイトとブランドを揃えたLPを作りたい 広告運用や公開後の改善まで対応するか
広告代理店 広告運用と連動した設計、効果測定 広告からの集客とLPをまとめて任せたい 制作だけの依頼に対応するか、運用費の扱い
LP専門会社 構成設計、ライティング、LPO(LPの改善) 成果を意識して作り込みたい 対応できる業種と、改善提案の頻度
フリーランス 柔軟な対応と、範囲を絞った依頼 範囲が明確で、小さく始めたい 公開後のサポート範囲と、担当者不在時の対応

どのタイプでも、LPで成果を出すにはデザイン力に加え、訴求の設計と公開後の改善が欠かせません。広告代理店は広告運用と一体で動ける点が強みですが、制作のみの依頼を受けるかは会社ごとに異なります。

関連記事:中小企業のWeb制作会社はどう選ぶ?見積もりの比べ方と確認点

LP制作会社を選ぶ7つのチェックポイント

LP制作会社は、目的との相性、構成設計への関与、同業種の実績、見積もりの内訳、公開後の体制など7つの点で比べると判断しやすくなります。

1. LPの目的に合う得意分野か

リード獲得が目的なのか、商品の直接販売なのかで、必要な構成は変わります。自社の目的に近い制作事例があるかを確認します。

2. リサーチと構成設計にどこまで関わるか

見た目の美しさだけで選ばず、ターゲットの整理、訴求の洗い出し、構成案づくりまでを制作会社が担うかを確認します。ここを自社が担う場合は、材料の用意に工数がかかります。

3. 同じ業種や課題の実績があるか

同業種の実績は、ターゲットの理解や表現の注意点を把握しているかの目安になります。ただし事例の「見た目」ではなく、何を課題にどう設計したかを聞くことが大切です。

4. 見積もりの内訳が明確か

「一式」と書かれた見積もりは、何が含まれるか判断できません。構成案、ライティング、デザイン、コーディング、修正回数、スマートフォン対応を項目ごとに確認します。

5. 公開後の改善(LPO)に対応するか

LPは公開して終わりではなく、数値を見て改善を重ねるものです。アクセス解析の設定、改善提案、修正の対応範囲と費用を事前に聞いておきます。

6. 計測タグとフォームの設定まで任せられるか

問い合わせや購入を数えられなければ、LPの成果は判断できません。計測タグの設置とフォームの動作確認を、制作の範囲に含めてもらいます。

7. 担当者とのやり取りがしやすいか

修正の依頼や質問に対する返答の早さと、専門用語を使わず説明してくれるかも、制作の進めやすさに直結します。

7つの点は、見積もり依頼の段階でそのまま質問に使えます。後半の「見積もり依頼で確認する質問」の表も合わせて活用してください。

LP制作の費用はいくら?依頼範囲ごとの見方

LP制作の費用は、ページの量よりも、構成設計やライティング、公開後の改善まで含めた依頼範囲によって大きく変わります。

制作会社の費用は公開されている目安にも幅があり、同じ金額でも含まれる作業が違うことが一般的です。この記事では、確認できない金額を並べる代わりに、費用がどこで変わるかを表に整理します。

費用を左右する要素 安くなる傾向 高くなる傾向
構成設計・ライティング 自社で原稿と素材を用意する 制作会社がリサーチと原稿作成まで担う
デザイン テンプレートの活用 オリジナルデザイン、専用の写真やイラスト
ページの量・機能 1ページ完結、シンプルなフォーム 長尺のページ、予約や決済など機能の追加
公開後の対応 納品で完了 LPOの提案、効果測定レポート、継続的な修正
依頼先のタイプ 範囲を絞ったフリーランスなど 総合的に対応する会社

価格の差は品質の差というより、含まれる作業範囲の差であることが多い点に注意してください。安い見積もりに構成設計やスマートフォン対応が含まれていないと、追加費用で結果的に高くなる場合があります。

制作費と広告費は別に考える

LPに人を集めるための広告費は、制作費とは別にかかります。広告運用まで依頼する場合は、運用の手数料や最低出稿額が制作とは別に設定されているかを確認します。

関連記事:Web集客の方法とは?中小企業の始め方と外注の判断基準

LP制作会社に依頼する流れと制作期間の考え方

LP制作の依頼は、ヒアリング、構成案、デザイン、コーディング、確認、公開の順に進み、期間は準備の度合いで大きく変わります。

  1. ヒアリング:目的、ターゲット、競合、強みを共有します。
  2. 構成案とライティング:ページの流れと原稿を決めます。ここが成果を左右します。
  3. デザイン:構成案をもとにデザイン案を作り、修正を重ねます。
  4. コーディング:スマートフォンを含む表示とフォーム、計測タグを実装します。
  5. 動作確認:端末ごとの表示崩れ、フォームの送信テスト、計測の確認を行います。
  6. 公開と改善:公開後に数値を見て、改善を続けます。

制作期間は、自社が原稿や素材をどれだけ早く用意できるかに左右されます。確認や修正の返答が遅れるほど公開が遅れるため、社内の確認者と承認の流れを依頼前に決めておくと進行が安定します。

LP制作会社の見積もり依頼で確認する質問

見積もり依頼では、成果に直結する5つの質問を各社に同じ形で投げると、提案内容の違いが比べやすくなります。

確認する質問 聞く理由 良い回答の例
構成案とライティングは誰が担当し、費用に含まれますか 原稿の有無で費用と成果が大きく変わるため 担当範囲と修正回数が見積もりに明記されている
公開後の改善は、どこまでが費用に含まれますか 公開後の追加費用を避けるため 改善提案の頻度と、修正の費用の考え方が示される
計測の設定と、フォームの動作確認は含まれますか 成果を数える仕組みがないと判断できないため 計測タグの設置と送信テストが工程に入っている
同じ課題の事例で、何を変えて何が起きましたか 見た目ではなく設計力を見るため 課題、施策、結果の流れで説明できる
納品後に必要な作業は、自社で何がありますか 運用の負担を事前に知るため 更新方法や、管理画面の使い方の説明がある

提案が抽象的で、質問に具体的な根拠なく答える会社は、依頼後の認識違いが起こりやすい傾向があります。複数社に同じ質問を投げ、回答の具体性を比べてください。

LP制作会社に任せきりにしない表示速度と表現のルール

LPの表示速度と広告表現のルールは、制作会社に任せるだけでなく、発注側も基準を理解して確認する必要があります。

表示速度の目安を確認する

Googleが公開するCore Web Vitalsでは、LCP(主要コンテンツの表示)は2.5秒以内、INP(操作への反応)は200ms以下、CLS(表示のずれ)は0.1以下が良好の目安とされています。LPは画像や動画を多く使うため、納品時にこうした数値を確認してもらいましょう。

広告表現が景品表示法に抵触しないか

LPには「No.1」「最短で」といった表現を載せたくなりますが、商品やサービスの品質、内容、価格を実際より良く見せる表示は景品表示法で規制されています。根拠のない表現は、制作会社が作ったものでも広告主である自社の責任になり得ます。

医療や健康、美容分野のLPでは、ほかにも守るべき法律があります。該当する業種の場合は、制作会社がその分野の表現ルールを理解しているかを依頼前に確認してください。

参照:web.dev「Web Vitals」、消費者庁「景品表示法」(いずれも2026年10月時点)

LP制作会社への依頼前に自社で用意すること

LP制作を依頼する前に、強み、ターゲット、実績や声、素材、計測の目標を整理しておくと、見積もりの精度と成果の両方が上がります。

  • 強みと選ばれる理由:競合と比べて何が違うのかを、事実で言える形にします。
  • ターゲットの悩み:顧客からよく聞かれる質問や、問い合わせの理由を集めます。
  • 実績や顧客の声:掲載してよい事例、写真、数字を確認します。数字は根拠を残します。
  • 素材:ロゴ、商品や施設の写真、会社情報を揃えます。
  • 達成したい数値:問い合わせ数など、LPで取りたい成果を決めます。

制作会社は自社の事実を作れません。強みや実績の材料が薄いままでは、どの会社に頼んでも説得力のあるLPにはなりにくいため、依頼前の整理に時間を使う価値があります。

内製と外注はどう分けるか

社内に原稿を書ける人とデザインを扱える人がいなければ外注が向き、強みの整理と公開後の改善は自社が主体になるのが理想です。外注する場合でも、構成の元になる事実は自社が提供します。

LP制作会社選びで失敗しやすい3つのパターン

LP制作会社選びの失敗は、価格だけで決める、デザインだけで決める、公開後を考えない、の3つに集約されます。

  • 価格だけで決める:含まれる作業が違うため、後から追加費用が発生しやすくなります。
  • デザインの見栄えだけで決める:見た目が良くても、訴求の設計がなければ行動につながりません。
  • 公開後を考えない:公開後に数値を見て改善する前提がなく、成果が伸びないまま放置されます。

もう1つ多いのが、LPだけを作って広告やSEOとの連携を考えないケースです。LPは集客の入口と一体で設計するもので、ページ単体の出来では測れません。

関連記事:動画広告の制作会社はどう選ぶ?おすすめの基準と依頼時の注意点

よくある質問

LP制作会社を探す人から多く寄せられる質問に、短い結論を先に示して答えます。

Q. LP制作会社はどのタイプを選べばよいですか

A. 目的によって選び分けるのが基本です。広告からの集客まで任せたいなら広告代理店、サイトとの統一感を重視するならWeb制作会社、成果を意識して作り込むならLP専門会社が候補になります。どのタイプでも、公開後の改善に対応できるかを確認してください。

Q. LP制作は内製と外注のどちらがよいですか

A. 社内に原稿とデザインを扱える人がいなければ外注が向いています。外注する場合も、強みや実績といった元になる事実は自社で整理して提供する必要があります。

Q. LP制作の費用は何で決まりますか

A. 主に依頼範囲で決まります。構成設計やライティングを任せるか、オリジナルデザインにするか、公開後の改善まで含めるかによって変わります。見積もりの内訳で、含まれる作業を必ず確認してください。

Q. LP制作を依頼する前に何を準備すればよいですか

A. 強み、ターゲットの悩み、実績や顧客の声、素材、達成したい数値の5つを準備します。この準備が見積もりの精度と制作の進めやすさを左右します。

Q. 公開後の改善も制作会社に頼めますか

A. 対応する会社は多いものの、範囲と費用は会社ごとに異なります。改善提案の頻度や修正の費用の考え方を、契約前に確認しておくと安心です。

まとめ

LP制作会社のおすすめは、会社名ではなく自社の目的と依頼範囲から探すことで見つかります。この記事の要点は次のとおりです。

  • LP制作会社を探す前に、目的、依頼範囲、予算の3つを決める
  • 会社のタイプごとに得意領域が違うため、自社の目的と照らして選ぶ
  • 費用の差は品質よりも依頼範囲の差であることが多く、見積もりは内訳で比べる
  • 公開後の改善、計測設定、表示速度、広告表現のルールまで確認する
  • 強みや実績などの材料は自社で整理してから依頼する
  • LP制作会社の選び方や、LPと集客施策の組み立てでお悩みの場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。